舗装工事の求人を見て、「資格なしで応募していいのか」と迷っている方はいらっしゃいませんか?
結論として、舗装工事は無資格・未経験から始められます。 求人票に「経験・資格不問」と書かれているのは、そのままの意味です。
ただし、働き続けるうえで資格が要る場面は出てきます。その資格も、性質の違う2種類に分かれます。
■舗装工事の資格は2種類に分かれる
ひとつは、特定の作業をするために法令上必要になる資格です。重機を動かす、荷を吊る、といった作業がこれにあたります。
もうひとつは、キャリアを進めるために取る資格です。施工管理技士のような国家資格が該当します。
前者は「その作業を任されるようになったら取る」もの、後者は「立場を変えるために取る」もの。取るタイミングも、費用の性質も違います。
入社直後に必要なのは、多くの場合どちらでもありません。まず現場に慣れることが先になります。
現場でどんな作業をするのかは、別の記事にまとめています。
道路舗装の現場作業員は何をする?工事の工程と役割を未経験者向けに解説
■作業をするために必要になる資格

・免許・技能講習・特別教育の3つがある
労働安全衛生法にもとづく資格は、3つの区分に分かれています。
免許は、国家試験に合格したうえで、都道府県労働局長に申請して免許証の交付を受けるものです。危険度の高い業務に対応します。
技能講習は、各都道府県労働局の登録を受けた機関が実施する講習を受けて、修了証を受け取るものです。就業制限のかかる業務の多くがこの区分になります。
特別教育は、事業者が実施する教育です。十分な知識と経験を持つ人が講師となって行います(厚生労働省)。
3つの違いは、難易度というより誰が実施するかです。免許は国、技能講習は登録機関、特別教育は会社。この違いが、費用と日数の差にもなります。
・舗装の現場で関わることが多い技能講習
厚生労働省の職場のあんぜんサイトには、技能講習の名称一覧が公開されています。そのなかで、舗装や土木の現場で関わることが多いのは次のあたりです。
- 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習
- 車両系建設機械(解体用)運転技能講習
- 玉掛け技能講習
- 小型移動式クレーン運転技能講習
- 高所作業車運転技能講習
- 地山の掘削及び土止め支保工作業主任者技能講習
正式な名称と全体像は技能講習名称一覧表で確認できます。
どれを取ることになるかは、配属される現場と担当する作業で変わります。全部を先回りして取る必要はありません。
会社によっては、必要になった時点で受講の段取りを組んでくれます。この扱いは求人票からは読み取りにくいので、面接で聞いておくと後が楽です。
■キャリアのために取る資格
・土木施工管理技士
施工管理の立場に進むなら、軸になるのが土木施工管理技士です。
令和6年度から受検資格が改正され、第一次検定は年齢の条件だけで受けられるようになりました。2級は17歳以上、1級は19歳以上です(いずれも受検年度末時点、国土交通省)。
実務経験が問われるのは第二次検定からです。つまり作業員として働きながら、先に一次検定だけ受けておくという進み方ができます。
・舗装施工管理技術者
舗装に特化した資格として、舗装施工管理技術者があります。一般社団法人 日本道路建設業協会が実施している民間資格です。
国家資格ではありませんが、舗装工事の受注や配置において評価される場面があります。
難易度や勉強量、そして取得を支援してくれる会社の見分け方については、別の記事で詳しく書いています。
資格の難易度と、支援制度の見方を確認したい方へ。
■取る順番をどう決めるか
順番で迷ったら、次の考え方が使えます。
まず、必要になってから取る資格と先回りして取る資格を分けます。
技能講習は前者です。その作業を任される段階が来てから受ければ間に合います。逆に、まだ触らない重機の資格を先に取っても、実務で使わなければ忘れます。
施工管理技士は後者にあたります。第二次検定に実務経験の年数が要る以上、一次検定を早く通しておくほど、二次に進める時期が早まるからです。
もうひとつの基準が費用です。技能講習も検定も、自費で受けると積み上がります。会社が負担する範囲を先に確認しておくと、取る順番を組み立てやすくなります。
■当社の資格取得支援
最後に、当社の内容を書きます。
現場作業員の募集は、経験・資格ともに不問です。月給は32万円から40万円で、30〜40代の方も歓迎しています。
土木施工管理技士の資格取得費用は、全額を会社が負担します。 受験料や講習費を自分で用意する必要はありません。取得後は資格手当を支給しています。
未経験で入社した方には、経験のある先輩がマンツーマンで付く「バディ制度」を設けています。資格を取る前の段階を、ひとりで抱えない形にしています。
現場は横浜市発注の公共工事が8〜9割です。工程・品質・安全・原価の管理が明確に発生するため、施工管理技士の実務経験として整理しやすい現場になります。
ただし、資格は取れば給料が上がるという単純なものではありません。第二次検定には現場で積んだ経験そのものが問われますし、技能講習も実際に作業を任されて初めて意味を持ちます。
日々の現場が先で、資格は後からついてくるものだと考えています。
募集要項は採用情報のページに掲載しています。
2級で入社し、その後1級を取得した社員のインタビューもあります。

